おりょ工房

デジタル&リアルアート、音楽、絵画、小説、マラソン、トレラン等のブログです。

春先のトレイルラン

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ベートーヴェンの『悲愴』が頭の中でずっとリピートしている。美しくも切なく穏やかなメロディ。
山の中を走っている。長く山頂まで続くトレイルを静かに淡々と登っている。
4月というのに肌寒く、春の喜びと冬の厳しさが混在したような静かな朝。
いくつものピークを越え、山頂に着くと一面雪。冷たい水と角砂糖とおばあちゃんからの暖かい声援を頂き、山を下る。
気持ちの良い下り。時に急勾配でテクニカルなトレイルを激しい足ざばきで突破する。
寒さはいつか暖かさに変わる。
頭の中の音楽がワーグナーの『ワルキューレの騎行』にかわる。
周りに桜が咲いていることに気付く。
冬は必ず終わり、春は来る。
そんな一日。